Our Action
未来へ紡ぐ
私達の取組み
私達の取組み
農研テクノの考える
「森」と「食」について
Nature & FoodsNature & Foods
当社の企業理念は「森を守り、食を育てる」ということ。
このフレーズには、私たちのある想いが込められています。それは、限りある自然資源を未来へつなげ、日本の「食」を生産者と共に育てていきたいということ。そしてこれら二つの想いの橋渡しとなるのが、当社が手掛ける木酢液です。自然の恵みに感謝し、そして活用する。100年先も豊かな自然と共に生きられる環境をつくり続けることが、私たちの役割であり使命です。
「森」を守るという事 Keep The Nature Keep The Nature
「守るために伐る」
森を守り続けるには人が森に入り、適度に手入れをする必要があります。例えば、成長の滞った老木を伐採することで切り株からは新たな命が芽吹きます。伐採することで森全体の風通しも良くなり、十分な日光と養分が若い木々へと行き渡っていくのです。
また、伐採した木材は放置したままにすると腐敗し、そこから地球温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素が多く排出されます。この木材の利用の一つに炭焼きがあります。この炭焼きの工程で採取できる木酢液を原料に当社では様々な製品を生み出しています。
その結果、二酸化炭素の排出量も抑制され地球温暖化防止にもつながり、さらに土砂崩れなどの自然災害を未然に防いでいきます。森の中では、雨水が土に浸み込み、徐々に木々などの植物を養い育てていきます。そして、浸み込んだ水は森林土壌を通過することで浄化され、その水が海へと流れ命の源として私たちの暮らしを支えてくれるのです。このような自然のサイクルを「涵養作用」と言います。
「木酢液」
森を守るために伐採した木材をそのまま放置しておくと腐敗し、二酸化炭素を排出していきます。そこで、それらの木材を有効活用するために行われてきたのが古来より続く「炭焼き(木炭を製造)」の手法でした。日本の伝統文化ともいえる「炭焼き」の技術は、職人の技として現在に伝承されてきました。その伝統文化を未来に残していくことも、私たちの使命だと確信しています。
「炭焼き」の技術で製造された木炭は、驚くべき構造をしています。それは、無数の微細なパイプでつながる多孔質と呼ばれる構造で、木炭1kgで東京ドーム6個分の表面積があるとも言われており、土壌改良剤として活用すれば土中の微生物にとって最適な住処となります。
また「炭焼き」の過程で採取できる木酢液は、畜産・養殖・農業と様々な分野で有効活用することができます。つまり、伐採された木材は私たちの命をつなぎ・守る原料として存在し、余すことなく使いきることができるのです。
さらに最近の研究では、木炭自体に二酸化炭素を内部に固定化させる効果があることがわかっており、木酢液を原料で使用することで、結果的にカーボン・オフセットに寄与することができます。
「食」を育てるという事 Nature The FoodsNature The Foods
安心・安全・高品質な国産食材を食卓へ
「炭焼き」の製造過程で生成される木酢液を生産現場で活用し続けることで、生産物の味や品質の向上が可能となりました。自然素材で純度100%の木酢液は、例えるなら家畜のサプリメントです。消臭効果に加え、飼料として与えると家畜の腸内環境が改善され、本来の健康な状態を維持できるようになるのです。
現在、日本の食料自給率は約38%と、先進国の中では低い水準です。しかし世界から見ると、日本の食材や食べ物は品質が良く美味しものだと認識されています。そんな素晴らしい日本の「食」をより向上させるために、当社では木酢液を活用した飼料や農業資材の開発だけにとどまることなく、「高品質な生産物をつくりたい」「家畜が健康でいてほしい」と心から望み努力している生産者と共に、当社が開発した天然由来の飼料「地養素Ⓡ」を食べて育った畜産物(地養卵・地養鳥・地養豚)のブランディングなど、常に製品の品質向上と生産者へのフィードバックを繰り返してきました。
農研テクノは創業より半世紀の歳月が経ちましたが、日本の「食」を育てるという企業精神は変えることなく、これからも走り続けていきます。
※地養ブランドの名称は(株)技研食品の登録商標です。
SDGsへの
取組みについて
SDGs SDGs
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月に「貧困に終止符を打ち、持続可能な未来を追求すること」を掲げて国連総会で採択された世界共通の目標です。2030年までに地球規模の課題を解決するべく、17の目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲットから構成されています。
畜産と農業の連携を確立し、
持続可能な農業並びに食糧生産システムに貢献します。
目標「2」のテーマは、飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進することを目的としています。
ターゲット「2-4」に記載された「2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。」ことを実現させてまいります。
ステークホルダーとともに生産性を向上させ、
持続可能な社会に貢献する。
目標「12」のテーマは、持続可能な生産消費形態を確保することを目的としています。ターゲット「12-2」「12-8」に記載された「2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。」「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。」ことを実現させてまいります。
木酢液の使用量を増加させ、森林保全に貢献する。
目標「15」のテーマは、陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止するを目的としています。
ターゲット「15-2」に記載された「2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。」ことを継続させてまいります。